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歩きスマホと痛みの塔 ー王様気取りか、紳士の振る舞いかー


「歩きスマホ」9割は「迷惑だと思う」が、3割は「時々やっている」 | 携帯・スマートフォン - 財経新聞

 

よく新宿に行きます。

新宿は渋谷程ではないですが、やはり人通りはいつの時間帯でも多いものです。

私は主に自転車で新宿をゆくので、歩きスマホの人には遭遇することはないのですが、

時に新宿を歩いていると、やはり多く見られます。

前々からなんとなく思っていたことですが、歩きスマホをしている人からは、

「オレは今歩きスマホしてるから、お前らはオレに気を遣ってよけろよな。」

という王様気取りの雰囲気を感じる。

「王様気取り」。

「王様気取り」ということばを何気に今使ったが、これはBUMP OF CHICKENの「ハンマーソングと痛みの塔」からの引用でもある。


Bump Of Chicken ハンマ ソングと痛みの塔 - YouTube

このうたでは、ある王様が箱を積み上げていって、その他大勢の民衆には絶対に得られない視野視座を有することによって「王様」を気取るのだが、王様は次第に周囲とディスコミュニケーションとなり(当然だが)、とてつもない寂しさを感じる。

そのとき下にいる「みんな」が、下から順にだるま落としのように箱を叩いていって、「平和」が戻る、という詩だ。

バンプの歌詞の多くはストーリー性の高いものが多く、そういった点がポピュラリティーを彼らが獲得している所以であると思うが、この曲もまた例外ではない。

この曲に

「きっと私は特別なんだ。」

という歌詞がある。

自分はみんなと他のことをやっているから、みんなが注目することは当たり前で、みんはな私に配慮することは当然なのよ、という我執の現れでもある歌詞だ。

そしてその我執は、歩きスマホにも当てはまることに違いない。

 記事にもあるように、私自身も歩きスマホは一時期だけしていたことはあったが、上記のことをふと思ったとき、やめることができた。

また、昔の言葉で、

「男子は外に出ると七人の敵がいる」

というのがある。

確かこれは武士道(新渡戸稲造の、ということではなく)で語られる言葉であったはずだが、この言葉の明確な意味や根拠は不明である。

現代的に解釈するならば、

「男子たるもの、外をゆくときは常に周囲に配慮して、最低限迷惑のならないように道をゆき、狭い道やエレベーターでは『お先にどうぞ』の精神を忘れてはならない」

という、一つの紳士的なる礼節を伝える言葉ではないかとふと思った。