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サンマルクカフェのギリシャ彫刻

ブリジストン美術館

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ブリジストン美術館は想像以上に人が多かった。平日の昼下がりだというのに。
やはり立地がそうさせるのだろうか?
以前、根津美術館に行った時も、同様に平日の昼下がりだったが、こちらは比較的ガラガラであった。立地的に駅から遠く、しかも東京の美術館の中ではディープなものに位置付けられているからであろう。

ブリジストン美術館は老舗であるゆえに、
「あ、この作品はここにあったんだ!」
という衝撃というか、発見があった。
例えば以下のルノアールの絵画、私が小学6年生の時に知ったものだが、ブリジストンにあったことに、いささかならぬ感動を覚えた。
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今回の展覧会は絵画ばかりか彫刻作品も多かった。
個人的はハイライトは、美術館入り口にあったギリシャ彫刻、「勝利の女神」だった。
入場券を払って見に行ったわけであるが、ハイライトは入場券を払わなくても見れるギリシャ彫刻だった。
まぁ、こういうこともあるだろう。


サンマルクカフェのギリシャ彫刻

ブリジストン美術館を後にし、一服しようとサンマルクカフェに入った。
レジの女性に
「ショートブレンドで。」
と注文した。
そしたら、彼女は復唱どころか、私の顔をぼお〜っと、2秒弱見てから、
「こちらでお召し上がりですか?」
と言った。
「はい。」
と、僕は応えた。
(・・・なんだ、いまの間は・・・)
と思っていたら、彼女、
「あの、ご注文は・・・?」
と聞いてきた。
どうやら聞こえてなかったようだ。
僕はもう一度
「ショートブレンドで。」
と、先より特に大きな声で言うことなく言ったら、今度は聞いてくれた。

おそらく彼女の「あの間」は注文待ちだったのだろう。
かすかにでも聞こえてたら、
「お客様申し訳ありません、もう一度おっしゃっていただけますか?」
と、言うはずである。
しかし私は始めの注文とのちの注文の声の大きさは全く変えなかった。
2回の注文時で周囲の騒音の変化は特になかった。
そしたら「あの間」は彼女をギリシャ彫刻にした瞬間だったのかもしれない。
「あの間」において、彼女の顔はまるでギリシャ彫刻のごとく静止していた。
全くもって時間が止まっていた、ような気がした。
人間とは、生命ある以上常に動的であるが、稀に静的瞬間が訪れた際に、人間は生きながらにして芸術作品となり得るのではないか、と思われた瞬間だった。