「はっきし言って、そんな授業じゃ商品になんないよ」という上司からの叱責についての一考察 ──「叱られる」とは何か?

 黒板の前で練習、練習。
 そして研修者を前にして模擬授業である。
 今日は大きく言って2点注意された。
  • 説明がくどい→もっとシンプルに説明せよ。
  • 喋りがたどたどしく、噛みまくっている→もっと自信持ってやらないと、「この先生大丈夫か?」と生徒不安にさせることになる。
 また、別の研修者には、

 「あのね、はっきり言って、そんな授業じゃ商品になんないよ全っ然。」

 と、忠告を受けた。

 以上を総括すると、

「もっと練習せよ」

 という、上司からのメッセージというか、激励だろう。
 叱られるとは、一見して自己の人格を攻撃されるような感を得るが、「叱り」の本質はそんなものでは全くないだろう。
 「叱咤激励」という四字熟語があるように、「叱り」には「お前には期待してるぞ」というメタレベルのメッセージが、そこにあるように思う。
 そう考えると、叱られることは人間的、或いは社会的にいってとても素晴らしいことともいえる。
 裏を返すと、叱られなくなったら「終わり」だろう。
 また、どんなに上の立場になっても、下から諌められることがないことは「まずい」ことかもしれない。
 いや、今から「上」のことについて考えるのは余計か。

 ともあれ、叱られることは「いい」ことだ、と私には思えてならないのだ。