読むべき本、買うべき本とは何か?

 

 私は読書が大好きで、電車に乗ったときはKindleを開いて読み、自室のトイレに入った時は、据え置きの新書を読む。

 読書は、過去、現在の偉人と一対一でじっくり腰を据えて語り合うようなもので、個人的には「面白くてためになる」ものの代表格だと思っている。

 そんな読書だけれど、私は本を選ぶ時、タイトルと目次、そして中身全体の「感じ」をパラパラ〜っとみて、「ぐっ」ときたら買うようにしている。

 そんな感じて読みたい本を選んで買っているのだけれど、最近ふと思ったことがある。

 

 「読みたい本だけを読むのではなく、読むべき本も、必ず読むべきなんじゃないか?」

 

 と。

 これはある意味当たり前なことで、仕事や受験・資格勉強で確固とした目的がある人なら、読むべき本はもちろんあるはずだ。

 しかしながら、フツーに、無目的的に、楽しく生きたいという大多数の人にとって、読むべき本というものにはなかなか出逢えないのではないか。

 いや、そんなことはない。

 先日、大きめの本屋さんに行って、面白そうな本をいつも通りパラパラとめくっていたら、目次にドキッとする一文があった。

 

  •  P/Lは読むが、B/Sは読まない人の末路

 

 これらは会計用語であり、P/Lとは損益計算書のことで、売上高や営業利益、純利益が載っている表であり、B/Sとは貸借対照表のことで、資産と負債、そして純資産が載っている表である。

 私は今簿記2級を勉強しているが、どうしてもB/Sが分かりにくく、苦手だ。

 しかし将来経営に携わりたいと思っているので、ここは必ず通らなければいけない道だ。

 そう思っているのに、改善しない。

 

 「一体何をやっているんだオメェはッッッ!!!!

ちゃんと勉強してんのかッッッ!!!!」

 

 と、その本の目次から叱られた思いで、ドキッとした。

 …そう、このような本こそが、読むべき本ではないだろうか。

 フランツ・カフカがかつて友人に宛てた手紙で、こう語った。

 

僕は、自分を噛んだら刺したりするような本だけを、読むべきではないかと思っている。

(中略)

 本とは、自分の内なる氷結した海を砕く斧でなければならない。

 

 これからも「ドキッ」とする経験をしたい。